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2009.09/08(Tue)

有馬理恵さん講演会

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9月5日土曜、飯能地域のプレ企画として、女優の有馬理恵さんをお迎えして講演会が行われた。
有馬さんは去年の憲法ミュージカルでロラマシン役を演じられた方である。

この役をもらった当初、犯した側の血を引く者が犯された者を演じることについて自分を納得させられずに苦しみ、フィリピンへ向かわれたそうだ。
そこでロラマシンが生き、眠っている土地の空気を呼吸し、「どうかこの物語を、日本に伝えてほしい」という地元の人々の強い思いを受け止めた。
しかしその後のマニラでの3時間に及ぶ記者会見では、日本という国のフィリピンに対する欺瞞と裏切りの矢面に立たされたが、最後には同じ願いで「団結」することが出来たそうだ。
大人たちは分かり合うために「ああでもない、こうでもない」と言葉をぶつけ合うのに、言葉という「武器」を身に着けていない有馬さんのお子さんと現地の子供たちはあっという間に笑顔で笑いあっていた、とのこと。

かくして作られたこの『ロラマシン物語』に、僕も出演させて頂いた。
自分たちが殺した側の子孫であり厚顔無恥な政府を戴く国民であるということを、客席で強制的に見せつけられた僕の友人たちは、一様に暗い顔をして帰って行った。
果たして今年は見に来てくれるだろうか。

それから話は変わり、有馬さんが高校時代に『釈迦内棺唄』という芝居を見て、客席で気を失うほどの衝撃を受け、「一本の演劇には人間の生き方を変える力がある」という信念を抱き今はその『釈迦内棺唄』で全国を巡演していること、またその中での感動的なエピソードなどを語られた。
有馬さんの演劇体験は簡単に一般化できるものではないが、しかし特異なパーソナリティによる特殊なエピソードとしてしまわずに、そこから普遍的な何かを私たちは導き出さなければならない。
そのためには有馬さんという一人の人間が、何によって形作られて来たのか、もっとお話を聞きたいものだ。

飯能公演実行委員長の岡部さんからは、干潟の泥にも含まれる「土」という物質の貴重さを教えていただいた。
土は落ち葉や枯れ木が堆積し分解されて出来る物だが、この長い地球の歴史の中で、地表に堆積された土の層の厚さは、実はたった数10センチから数メートルくらいしかないのだそうだ。その下は砂礫の層であり、より下は岩盤である。
そのわずかばかりの土によって、この豊かな生態系は支えられている。裏返せば、それは簡単に失われるものであり、元に戻すには気の遠くなるような時間がかかる、ということだろう。

飯能地域実行委員の皆さん、お疲れ様でした。おにぎりご馳走様でした。
有馬さん、ありがとうございました。


(ONO)
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